あいさつ

株式会社和興 代表取締役社長の橋本篤典です。
私は以前から、ベビーカーや車いすに乗った人がデパートの2階から下りエレベーターに乗れないという問題について考えていました。上層階から降りてくるエレベーターには既に多くの人が乗っているため、なかなか乗り込むことができないのです。そこで、私はこの問題を現代の技術で解決する方法を考えました。それは、カメラを使って2階でエレベーターを待っている人を認識し、AIの判断によりエレベーターを優先的に2階に停めるというものです。画像認識や人工知能などの技術は、このような身近な問題にこそ活用されるべきであり、このアイデアをエレベーターのメーカーに提案すればビジネスにつながるのではないかと考えました。
しかし、最近ふと気付いたのは、この問題は「譲り合い」によって簡単に解決できるということです。譲り合うために声を掛け合うのは少し勇気のいる行動かもしれませんが、難しいことを考えず、お金もかけずに解決できるのです。
様々な分野で技術の進歩は目覚ましいものがありますが、新しさや速さ、便利さだけがすべてではありません。少し立ち止まり、本当に必要なこと、大切なことは何かを考えてみましょう。
和興は、技術や成長よりもまず「和」を重んじる企業でありたいと考えています。人々の心が豊かであり、その上で技術や成長があることを願います。
私たちはこれからも、「世のため人のため」という創業者の教えを守りながら社会に貢献していきたいと思います。

代表取締役社長橋本 篤典